・ピアノと床暖房
2015-02-27


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ピアノを床暖房の部屋に置くのは禁止です。最近ピアノの調律に伺ったお宅3軒が床暖房でした。1軒は、ピアノ設置の部屋だけは床暖房のスイッチを切ることができたのでかろうじて安心しました。が、もう2軒は仕方がなく、様子をみてできれば移動することを考えなければなりませんでした。 床暖房の部屋がピアノに不向きだという理由の一つに異常な乾燥状態になる事があげられます。冬の時期を過ぎて湿気の多い夏を迎えると湿度が高くなります。夏場にエアコンを入れて湿度を下げればいいというかたもいらっしゃいますが、冬場の床暖房使用時の湿度の40%を切る状態に保つことは容易ではありません。もう一つの理由に温度が考えられます。床暖房の床は暖かくなります。個々に違いがあると思いますが、その熱がピアノ内部にも伝わります。金属でできてる鋳物のフレーム、弦などは、温度が高くなると伸びてしまいます。そういう理由でピアノの音は異常に狂ってしまうのです。音がずれたという程度ではありません。演奏不可能な状態になってしまうのです。また、ピアノ内部の木材でできている部品も乾燥や温度により縮んでしまい、正常な機能を果たさなくなります。 写真は、床暖房の部屋に置かれていたピアノですが、乾燥によって突き板が剥がれてきています。皆様、ピアノは床暖房の部屋に置くのは絶対に避けて下さい。
[ピアノ]

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