・リヒテル バッハ平均律クラヴィーア曲集
2017-02-28


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先日、福岡の映画館でユーリ・ノルシュタインの映画を観ました。 彼は1941年生まれ。 旧ソ連時代の1970年頃から末にかけての数本の短編映画の上映でした。

その中の1979年の作品でタイトルは、話の話。

日本の子守唄を連想させるような音階。

雨に濡れる林檎。

縄跳びをする少女と牛。

空を泳ぐ魚。

子守をする女。

タンゴに合わせて踊る男女。

レコードの針が跳ぶのと同時に消える男達。

銃の音。死ぬ人、戦争から帰ってくる人。

この中で中心に流れるのが、スヴァトスラフ・リヒテル演奏のJ.S.バッハ平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第8番 変ホ短調プレリュード。

風に音がなびいているような揺らぎもあるのに、キラキラしていて、不思議なリバーブがかかっていて夢の中で聴いたような音。 映画を観て使われてる音楽に心撃たれることは、あまり経験したことがありません。

因みに録音は、オーストリアのザルツブルク郊外のレクスハイム宮殿でピアノは、ベーゼンドルファーだそうです。 音の独特の揺らぎは、調律師の腕もさることながらピアノや宮殿の中という理由も大きいのでしょうね。

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